当事者の声(27歳)MtF

年齢:27歳
MtF
性自認・戸籍:女性(性別適合手術済み)
身体性・なりたい性:男性
職業:大型小売店勤務

幼少期は身体は男の子だとは思っていたが、性自認という感覚すらなかったため、性別という括りには違和感があったが、自分がどちらの性別であるべきという考えもなかった。
性自認が女だと思い出したのは16歳の頃、音楽科高校で声楽を専攻し、性役割を強く実感させられたため。しかしながらその後特にトランスしようとは思わず、逆に20歳頃から普通に男性として生きようと考え始める。
しかしながら24歳頃に身体的違和感に耐えられず移行を開始、今年2月にSRSをし、5月に戸籍変更と改名をする。

良かったこと:
両性で社会経験をもったため、両性として生きる利点と欠点を知れて、両性として人生の楽しさを味わえたこと。

良くなかったこと:
したい服装や人生として楽しみたい性が男性であったことも知ったため、移行することで服装や趣味的な部分を強く楽しめなくなったこと。

困ったこと:
ジェンダー的に男性を装うのは平気であったものの、未移行期でも感性的なもので違和感をもたれたり、移行期では職場でとくに男性同僚などに気を遣わせたり迷惑をかけてしまったこと。
また移行期では見た目と名前や戸籍違いで本人と思われない機会も多かったこと。
また、世間的なイメージのニューハーフタレントさん等とは大きく違うので、本質的な理解をしてもらうのが難しいこと。

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