わたしのSRS記録(50代)

性自認:MtF(身体は男性、性自認は女性)
男性→女性へ性別適合手術済み

5歳
物心ついたときから性別に違和感を感じる。周りは女の子ばかりだった。共同浴場のあるアパートで、特に身体の違いは気になって、いつか男性器は無くなるのかなと思っていた。
でもずっと恋愛対象は女性で、女性と恋愛するには男の身体は都合が良いので仕方なく我慢する。

20代
普通に結婚して子供もできる。でも出産立ち会いで鎮まっていた身体への違和感が甦りホルモンも含めて身体の女性化を妻に内緒で始める。

30代
女性化に納得できない妻と離婚、子供の親権も妻へ、元妻は他の男性と再婚して子供には新しい父が。

30代後半
現在の相方と知り合い結婚。女性的な服装や下着は理解してくれていた。

51歳
女性になりたいと妻にカムアウト、妻も悩んだ末に了承。

51歳
はりまメンタルクリニック受診

52歳
性同一性障害診断書出て改名と同時に会社にもカムアウトし登録氏名、名刺、対外的な氏名も女性名に変更。フルタイム女性として生活を始める。

53歳
女性で生きていけることが確信でき、女性同士でも妻と一緒に暮して行けることになったのでSRSして戸籍変更することに。
2018年11月末に名古屋ナグモクリニックでSRS。
年末に妻と離婚、妻の姓は変えない手続き、離婚理由は「性別を変更するには現行法では婚姻を続けられないので」、妻が同じ姓のままである理由は「同性婚が認められたらまた婚姻するから」とした。
2019年2月に性別を男性から女性に変更。
戸籍でも同性カップルとなる。
既に子供は成人していたので法的な問題もなく、息子、娘二人とも私の性別変更には理解をしてくれている。

・良かった点:
心と身体の性別が一致してもともとの女性となれたことで性別の負担が無くなり本来の自分を見つけることが出来た。
相方(元妻)と今までにはできない同性としての生活ができて、何処に行っても男女別に分かれることなく一緒に同じ時間を過ごせる。

・良くなかった点:
妻とは離婚しなければならなかった。今も夫婦でいた時と同じく仲は良いが、たまに男女の夫婦を見ると少し羨ましいようである。

・その他:
男性から女性になると当時の職業である土木工事現場監督(家業で父とやっていたが会社は無くなり他の土建屋に勤務していた)は古い体質の男性社会で、トランス(性別適合)など受け入れられないと思い49歳でIT系の社内システムオペレーター兼Webデザイナーに転職。その会社に勤務しながら性別変更を行った。トランスには職業選択も重要だと思う。

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